
企業の人気や“実力”を表す格好のバロメーターとなるのが、“トップエリート集団”である東京大学と京都大学の就職者数だ。そこで今回、東大と京大の2024年3月卒業・修了の就職者数を徹底的に集計し、全17業界670社に及ぶ大規模な「東大・京大就職者数」の企業ランキングを作成した。特集『17業界670社 東大・京大就職者数ランキング』(全17回)の#15では、化学と日用品業界38社のランキングを見ていこう。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)
化学・日用品業界で
東大・京大の就職者が多いのは?
東京大学と京都大学の卒業生を数多く採用しているのはどの企業か――。
日本を代表するトップエリート集団である東大・京大生の就職者数は、企業の勢いや採用力といった“実力”を表す分かりやすいバロメーターだ。トレンドに敏感な学生動向を反映するだけでなく、単なる就職者数ランキングだけでは見えてこない、トップエリートが集う“知られざる”名門企業の存在も浮き彫りとなる。
そこで今回、「東京大学新聞」と「京都大学新聞」に掲載されたデータを基に、2024年3月卒業・修了の就職者数を1人単位で徹底的に集計。上場企業以外の非上場企業はもちろん、官公庁、研究機関なども網羅した全17業界670社に及ぶ大規模な「東大・京大就職者数」の企業ランキングを作成した。上位企業だけ抜粋したランキングでは知ることができない少人数採用の企業も一覧で公開するほか、東大生に比べてあまりフィーチャーされることの多くない京大生の細かな就職動向について紹介していこう。
今回は、素材全般を含む、化学・日用品業界38社のランキングをチェックしていく。
半導体材料などは日本の中でも特に競争力がある分野であり、化学業界への注目度も高まっている。知名度の高い企業も多いことから、理系学生を中心にかねてその就職人気も高い。また、化粧品やトイレタリーなどを扱う日用品企業も、BtoCの商材が多くブランドも浸透していることから、学生人気が高い業界の一つだ。
では、その中で東大・京大生らトップエリート学生の就職者数が多いのはどの企業か。富士フイルム、信越化学工業、三菱ケミカル、住友化学、旭化成、AGC、東レのほか、花王、資生堂、P&Gなど38社のランキングを見ていこう。