儲かる農業2025 日本の夜明け#3Photo:FRAME STUDIO/gettyimages

企業による優良農家の囲い込みが異次元のペースで進んでいる。1年間で20~30倍の超スピードで普及する企業の農業ソリューションも少なくない。特集『儲かる農業2025 日本の夜明け』の#3では、ダイヤモンド編集部が実施した「担い手農家アンケート」の結果を基に、農家から評価されている企業と農協組織のランキングを示すとともに、事業者ごとの実力と、提携するグループごとのシェア拡大状況が一目で分かる大図解を公開する。(ダイヤモンド編集部副編集長 千本木啓文)

企業が急速に農家を囲い込み
農業サービスが20倍のペースで普及

 企業による優良農家の囲い込みが、かつてないペースで進んでいる。農業のソリューションを提供する企業が、農家とウィンウィンの関係をつくり、シェアを急拡大しているのだ(下表参照)。

 対照的に、農協は、農家にデジタル化などのソリューションを提供する事業者としても、農産物の集荷業者としても、企業との競争に敗れつつある。

 ダイヤモンド編集部は、農業界のプレーヤーたちの優勝劣敗を明らかにするため、担い手農家アンケート(有効回答数1361人)で、企業や農協に対する評価を聞き、農家が期待する農業参入企業・農協組織をランキング。その上で、農家がどの事業者を評価しているかが一目で分かる最新の業界勢力図を作成した。

 最新の業界勢力図に登場する企業は昨年とは大幅に入れ替わった。次ページでは、農業の勝ち組、負け組が一目瞭然のランキングと最新の勢力図を大公開する。