儲かる農業2025 日本の夜明け#11Photo:seng kui Lim/500px/gettyimages

ダイヤモンド編集部が、農家1400人から選定する「レジェンド農家ベスト20」の2025年版を公開する。住友商事、双日などと資本提携する豪農たちは、肥料の価格高騰や令和のコメ騒動といったピンチを商機に変えて成長していた。特集『儲かる農業2025 日本の夜明け』の#12では、他の農業者や地方自治体を巻き込みながら急成長しているレジェンド農家の経営の秘訣を明らかにする。(ダイヤモンド編集部副編集長 千本木啓文)

求心力を高めるレジェンド農家は
すでに農協の機能を果たしている

 ダイヤモンド編集部の恒例企画「レジェンド農家ベスト20」は、担い手農家アンケートの回答者に、事業規模や成長性などの観点からポイントを付与して格付けしたものだ。

 レジェンド農家は、離農する農家の農地が集まったり、地方自治体から誘致されたりして規模を拡大している。その急成長ぶりが評価され、農業ビジネスを行う企業のパートナーとしても引っ張りだこだ。

 企業との業務提携は日常茶飯事で、出資を受けているレジェンド農家も多い。4位の果実堂は三井物産、トヨタ自動車、カゴメアグリフレッシュ、エア・ウォーターから、7位のさかうえは住友商事から出資を受け、2位の舞台グループはアイリスオーヤマと、11位の折林ファームは双日と合弁会社を設立している。

 次ページでは、日本の農業をリードするレジェンド農家ベスト20を大公開する。利益率や後継者の有無など、独自の視点で格付けした唯一無二のランキングをご覧あれ。