40代以降におすすめ
“コスパがいい”3資格とは?
資格試験を目指す勉強法には、次のようなメリットがあります。
1. 試験に落ちたくない(悪い点数を取りたくない)ので苦しいときでも勉強を続けられる
2. 社会人大学院やスクールに通うことに比べると時間の制約を受けない上、受験費用やテキストだけで済むケースが多いので費用がかからない
3. 会社によっては資格手当などが支給されるので給料が上がる可能性がある
働き方改革以降、残業時間が減ってきたとはいえ、トラブルなどにより突発的な残業が発生する可能性があります。また40~50代は、住宅ローンや子どもの教育費などで人生において出費が多い時期です。やり方次第では資格試験の学習法はこれらの障害を乗り越えられます。
では、どんな資格を目指せばよいのでしょうか。
会社から取得を推奨されている資格があれば、そのような資格を目指してみるのがよいでしょう。あるいは、金融業界ではFP技能検定など、実務に関連する資格がおすすめです。
特にないという場合は、TOEIC600点、ITパスポート、簿記3級のいずれかを目指してみるのをお勧めします。英語、IT、会計の知識はどの業界でも必要とされ、難度もそれほどが高くないので、勉強時間さえ確保できればクリアできるからです。
TOEICは、話したり書いたりする能力を問われないので意味がないという意見もあります。英語を日常的に使う人にとってはそうかもしれませんが、決して無意味ではありません。情報収集の手段として使うのであれば、読んだり聞いたりする能力を伸ばすだけでも効果があるでしょう。
ITパスポートや簿記3級にも同じことが言えます。「そんな簡単な試験に合格しても価値がない」という意見もありますが、体系的なITの知識を持っていたり、財務諸表を理解できるようになったりすれば、SEや経理などの専門職でなくても生かせる場は多いと思われます。
個人差があるものの、これらの試験や資格は、3カ月から半年あれば点数を確保、または合格できる可能性があります。年に1回しかないような資格試験ではモチベーションの維持が難しいのですが、これらは試験回数も多いので、失敗してもPDCAを回して次回、頑張ればよいのです。
目標をクリアできたら、TOEICなら700点、情報セキュリティマネジメント試験、簿記2級といった上位の試験に挑戦してみましょう。レベル的には難しくなりますが、独学で突破することも可能です。私も開始から1年でTOEIC700点以上をクリアできました。このときの成功体験が自信となり、社会保険労務士試験の学習を続けられました。
転職する際にも、書類選考を通過する可能性が上がります。資格があれば転職できるほど甘くはありませんが、40代を過ぎるとそもそも書類選考が通りづらくなる傾向があることを踏まえると、一定の効果はあると思います。