強い味方「青色申告オンライン」とは
1年分の収入と経費を一気に入力!

 私は「やよいの青色申告 オンライン」を使って、確定申告をしている。年間利用料1万8975円で、売り上げと経費の管理、確定申告の作成、そのサイトから電子申請までできるのだ。

 本来は収入を得たり、支出(経費)が発生したりする都度に、入力していけばよかったのだが、ズボラであるため2024年1月からの私の取引はゼロ状態。今年2月に入ってから、「やよいの青色申告 オンライン」にアクセスして、1年分の入力に取りかかった。

 まずは「収入」から。私は執筆を主軸に収入を得ているため、取引先は主に出版社である。2024年に取引した、つまり原稿料、印税、講演料などを受け取った企業は全12社。そのひとつひとつの取引日(原稿料の振込日)、金額を打ち込んでいく。この合算が24年度の私の売り上げ(年収)で、【879万2556円】だった。

 次に「支出」(経費)の入力。私は仕事で使ったレシート、領収書には使途を明記し、ざっくりと分類して1年分を保管している。また交通費は、ノートに目的(取材、打ち合わせなど)と、面談した人、交通路線、料金を記している。新幹線やタクシーなどを利用した際は領収書をそこにペタペタと貼っている。こういったレシートや領収書、ノートなどは実際の確定申告提出の際には不要だが、税務調査が入った際に証拠となるものだから、手元に残しておきたい。

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「収入」と同様、「やよいの青色申告 オンライン」のサイトで今度はレシートや交通費ノートをもとに経費をひとつひとつ入力していく。取引先は「収入」の場合は出版社と述べたが、「支出」の場合は例えばコンビニで消耗品を買えば「セブンイレブン」、郵便を送るなら「郵便局」になる。 

 私の場合、経費の項目と、各項のトータル額は次のようになる。

・荷造運賃(郵便代。できあがった雑誌を取材先などに送付する際に使う) 7万2217円

・水道光熱費(自宅の電気代50%)4万1056円

・旅費交通費(主に取材交通費)10万0003円

・接待交際費(取材時飲食代、手土産代、お中元など)15万9155円

・消耗品費(PC関係、文具など)6万2989円

・外注工賃(主に取材先への謝礼)70万8000円

・地代家賃(自宅家賃のおよそ3割)40万8744円

・新聞図書費(書籍代、新聞代)15万4400円

・諸会費(日本文藝家協会会費)2万1980円

・雑費(いずれにも含まれないもの。写真購入代、スキャン代などが多い)4万7018円
 
 経費の合計は【190万3340円】だった。