保険大激変 損保の構造的課題が生保にも飛び火!#17Photo:PIXTA

一家の大黒柱の死亡や高度障害という万が一の事態に備えられるのが死亡保険だ。家族持ちならば最優先で検討すべき生命保険商品といえよう。その中でも「収入保障保険」は、割安な保険料で必要な保障が得られる合理的な商品設計となっているため、特にお薦めだ。そこで、特集『保険大激変』の#17では、保険のプロ30人が厳選した、収入保障保険ランキングをお届けする。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)

死亡保険の種類は三つ
合理性で選ぶなら収入保障保険

 死亡や高度障害に備えられる死亡保険は、大きく分けると三つのタイプがある。まず、一生涯の保障が続く「終身保険」と、次に保障期間が限られる「定期保険」、そして定期保険と同じく一定期間の保障で、かつ満期に向けて保険金額が逓減していく「収入保障保険」だ。

 保険金の受け取り方は、終身保険と定期保険が一括なのに対し、収入保障保険は毎月定額で受け取るという特徴がある。

 また、それぞれの保険料は、一生涯保障で解約返戻金がある終身保険よりも掛け捨ての定期保険の方が格段に安く、収入保障保険はその定期保険よりもさらに安い。収入保障保険が「最も合理的」とされる理由は、残された家族のライフステージに応じた必要な保障を、割安な保険料で実現できるためだ。

 加えて副次的なメリットとして、年金方式で保険金を受け取るため、一括受け取りに比べて無計画に保険金を使い過ぎてしまう事態も回避できる。

 ただし、収入保障保険ならどの商品でもよいわけではない。次ページから早速、保険のプロ30人が選ぶ収入保障保険ランキングを見てみよう。また、保険のプロから次回ランキングで上位に入ると目されている3月発売の新商品も併せて紹介するので、検討中の人は必見だ。