誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)など、33万部突破シリーズの原点となった『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!

連絡

【精神科医が教える】「連絡が来なくなった寂しさ」に隠されたポジティブな意味『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)より
大事にしていた人から
連絡が来なくなると
寂しいわよね。

でも、相手は自分を必要としなくても
やっていけるようになったわけだから、
本当は寂しくないことなのよ。

大切な人からの沈黙は、胸にぽっかり穴があく

 大事にしていた人から突然連絡が来なくなると、まるで自分の一部が失われたような感覚になります。

「何か悪いことをしたのかも」「もう必要とされていないのかも」と、自分を責めてしまう人も少なくありません。その寂しさは、ごく自然な心の反応です。

でもそれは「自立」のサインかもしれない

 ただ、その人があなたから離れていったのは、ネガティブな理由だけではないかもしれません。

 もしかしたら、その人はあなたのおかげで力をつけ、自分の足で歩いていけるようになったのかもしれない。そう考えると、その「距離」は悲しいものではなく、成長の証にも見えてきます。

必要とされなくなること=価値がない、ではない

 人との関係性は、常に変化します。以前は必要だった存在が、今は「思い出」として心にある。

 それは、あなたの価値が下がったからではなく、役割がひとつ終わっただけのこと。むしろ、相手が安心して自分の道を歩けるようになったのはあなたがちゃんと力になれた証拠です。

手放すことで見える、新しいつながり

 寂しさに蓋をせず、それでも「これでよかった」と受け入れることができたら、あなたの中に新しい余白が生まれます。

 そこには、また新たな出会いやつながりが入ってくる準備ができているのです。失ったようでいて、実は得ているものがある。それが、人間関係の不思議な豊かさなのです。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。