そのうちお気に入りのキャラクターのレイチェル(ジェニファー・アニストンが演じている役です)になりきって、セリフを繰り返してみたりもしていました。

 気づけば全シーズンを制覇。面白いから続けられたんですね。

 当時は、あまり深く考えずに、たまたまテレビで繰り返し放送されていたからたくさん見ていたし、自動で字幕がつくから字幕を読みつつ見ていました。

 今になって、私がやっていたことは実は理にかなった学習法だったんだと実感しています。詳しくは図3-19をご覧ください。

図表:海外ドラマを見るときのコツ
同書より転載 拡大画像表示

 ポイントの1つは、英語字幕付きで見る点です。私はこれを「目と耳から英語を同時摂取する」と説明しています。

 同時摂取することで、「読んだら分かるのに聞いたら分からない状態」を少しずつ「聞くだけで分かる状況」に持っていくことができます。

 シャドーイングに関しては、一語一句セリフを聞き取って、聞き取れなかったら10秒戻ってまた聞いて……といった「精聴」をする必要はありません。

 それよりも、お気に入りのキャラクターのセリフを真似する。

 日常で自分が使えそうなセリフがあったら繰り返してみる。

 このようにあえて「ざっくりとしたシャドーイング」をしてください。