アメリカでは1994年から10年間も放送され、1シーズンは20~25ほどのエピソードから成ります。6人の若者がニューヨークを舞台に繰り広げる物語で、友情、恋愛、仕事における悩みや葛藤が描かれています。アメリカの道端でネイティブが話している日常が、忠実に再現されているようなドラマとも言えます。
なかには「『フレンズ』って古くない?」とツッコミたくなる方もいるでしょう。でも、『フレンズ』の人気は今でも続いているんです。実際、2015年にハリウッド・レポーター紙が行った調査によると、Hollywood’s 100 Favorite TV Shows(アメリカで放映された全テレビ番組、及びネット配信番組が対象の人気番組ランキング)でも、『フレンズ』は1位に輝いています。
さらに、リアルタイムで放送されていたときは生まれてすらいなかった今の若者にもファンがいると聞きます。
iPhoneが出てこないなど、時代を感じる点は当然あります。しかし、恋や友情など、若者の悩みは普遍的なので、今の若い世代にも受けいれられているようです。
英語表現に関していうと、私が今見返しても使える言い回しが多く、英語学習者に真似してほしいフレーズが次々と出てきます。
字幕付きの海外ドラマで
目と耳から英語を同時摂取
私はカナダにいた頃にテレビで偶然見かけて『フレンズ』を見るようになりました。
カナダはケーブルテレビを放映しているので、チャンネル数が多く、『フレンズ』ほどの有名作品になると、同じエピソードが何回も繰り返し放送されているんです。当時は、テレビをつけたらどこかのチャンネルで『フレンズ』を見られるっていうくらい、繰り返し放映されていました。
最初は「あの『フレンズ』ね。知ってるドラマだ」くらいの感覚でチャンネルを止めてみて見始めたところ、予想外に面白く、どんどんのめり込むことに。
カナダのテレビは英語字幕をつけられるので、いつも字幕付きで見ていました。