
コンサルビッグ4の一角で、規模は最小ながら売上高成長率20%以上と高い水準で拡大を続けてきたKPMGコンサルティング。今年1月から、新たに3人の共同代表が就任した。長期連載『コンサル大解剖』の本稿では、新代表の1人である関穣氏のインタビュー後編をお届けする。関氏は、今後の採用計画について、直近の約500人の規模感を維持する一方、新卒採用の割合を高める考えを明らかにした。その狙いとは。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)
約500人の採用を継続
新卒比率を高める狙いは?
――現在、KPMGコンサルティング(KC)は約2100人まで拡大しています。今後の採用計画はいかがですか。
現在の25年6月期(新卒は25年4月入社)の採用数は、新卒130人、中途350人強で約500人の規模感となっています。来期以降も、総数としては同じ規模感での採用を考えていますが、新卒の割合を少し増やしていこうかと思っているんですね。
――新卒の割合を増やす背景は?
大きいのは、やはり2000人という規模感になってきて、新卒の方の受け入れ体制ができたということ。新卒は戦力になるまで当然ながら時間がかかるわけで、新卒のケアをしっかりとできる体制でないと、そもそも新卒を受け入れてはいけないと思っています。
次ページでは、関代表が来年の新卒採用の計画数や今年採用の新卒で始めたという職種別採用の中身のほか、中途採用の人材に求める点などを明らかにする。さらにコンサルでは珍しい3人の共同代表制の狙いなどについても詳細を明かしてもらった。