コンサル大解剖Photo:Plan Shoot/Multi-bits/gettyimages

根強いコンサルティング需要を背景にコンサル各社の高成長も続いている。では、主要コンサルファームの年収はどうなっているのか。長期連載『コンサル大解剖』では、上場している主要ファーム16社の年収ランキングを公開する。野村総合研究所が昨年に続き2位を堅持した一方で、トップ5の順位は大きく変動した。(ダイヤモンド編集部副編集長 名古屋和希)

デロイトは新卒で年収580万円
主要16ファームの給料ランキング

 新卒で年収580万円――。コンサルティング「ビッグ4」のデロイト トーマツ コンサルティングは、自社の採用サイトで新卒のコンサル職の基準給与年額を明らかにしている。その水準は、大卒で580万2000円、院卒(修士)で600万0800円、院卒(博士)で620万1200円というものだ。

 同じくビッグ4のKPMGコンサルティングもコンサル職の新卒採用の待遇として大卒で標準年収額を570万円、院卒(修士・博士)で590万円としている。

 企業の根強いコンサルティング需要を背景に、コンサル各社は高成長を遂げている。人材獲得競争も過熱し、各ファームは待遇面を充実させ、採用を拡大している。中途採用だけでなく、各ファームは上記のように新卒採用でも好待遇を打ち出して、採用を強化しているのだ。

 国内の主要ファームも同様だ。例えば、シグマクシス・ホールディングスは2026年度の新卒採用でコンサル職の初年度年棒基準額を650万円としている。外資系やビッグ4などと遜色ない給与水準を示す国内ファームも目立っている。

 では、国内の上場ファームの足元の年収はいくらぐらいなのか。ダイヤモンド編集部では、24年度の有価証券報告書を基に主要16社の平均年間給与を集計した。次ページで最新の年収ランキングを紹介する。野村総合研究所が昨年に続き2位を堅持した一方で、トップ5の順位は大きく変動した。首位に躍り出たファームとは。