直近3年の落込みが目立つ!
「フィデリティ・日本成長株・ファンド」

<販売会社>SBI証券、松井証券、マネックス証券、三菱UFJ eスマート証券、楽天証券、PayPay証券、moomoo証券、SMBC日興証券、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行、その他

◆逆風を考慮しても成績低調! 下がりにくさもいまひとつ

 1998年設定の老舗投資信託。設定来の成績ではTOPIXを上回るものの、近年は低迷。1年、3年、5年、さらに10年に延ばしてもTOPIXを下回る。特に2022年以降が悪く、成績の安定度は20点台となった。市場環境の面で逆風が続いたことは考慮すべきだが、成長株に投資する他の投資信託と比べても見劣りする。脱炭素、自動化、新興国の消費拡大など5つの切り口を軸に、長期的・持続的な成長が期待できる株を発掘するという運用方針。ただ上位組入銘柄に際立った特徴は見られない。従来は手堅い運用で一定の評価を得ていた投資信託で、今後の巻き返しに期待したい。

1年の成績が10点台!
「さわかみファンド」

<販売会社>さわかみ投信(直販)

◆成績順位はずっと下位半分内! 下がりにくいが上昇率は低い

 独立系の先駆け的な投資信託で、取扱は直販のみ。1999年設定と長い運用実績を持つ。最大下落率が日本株総合部門の平均のマイナス15.3%に対してマイナス10.8%と小さく、下がりにくさは84.6点を獲得。ただ、成績のブレが小さいという意味では安定しているのだが、その水準が低すぎる。直近5年の各年の成績評価はすべて50点以下。特に直近1年は10点台で、長期投資が前提とはいえ低調が目立つ。当然、各期間ともTOPIXを下回っている。割安性重視の運用方針だが、割安株が優位の市場環境でも波に乗れなかった。下がりにくいというだけでは物足りない。