ニュースやソーシャルメディアをチェックせず、経済指標だけを通して世界を観察していたとしたら、1月に米国で政権交代があったとは想像もつかなかっただろう。ドナルド・トランプ米大統領による移民の強制送還、関税、連邦政府の人員削減、資金提供の停止は絶え間なくニュースを生み出し、信頼感を損なったが、意外にも経済にはほとんど影響を与えていない。雇用、支出、インフレはジョー・バイデン前政権下とほぼ同じような状況に見える。政策のニュースと経済データのこうした「ずれ」は大きな混乱を招く。ユナイテッド航空は、経済環境が「予測不可能」だとして、過去1週間に二つの業績見通しを発表した。景気後退を想定したものと、想定しないものだ。
トランプ政策の影響、経済指標には未反映
雇用・支出・インフレはバイデン前政権時とほぼ同じ
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