OGP

人や組織はどう考え、どう行動するかを考え続ける――。企業や社会で日々悩みながらも前を向き、変革を推進しようとする「チェンジリーダー」へ、人をベースとした、経営・戦略や組織、そしてイノベーションに関する情報をお届けする「経営・戦略デザインラボ」。理論と実践をかけ合わせたイベントシリーズ第12弾「シン・日本の経営と成長戦略 ―日本企業はいかに『変革と成長』の経営を実現すべきか―」(※)で行われた、『シン・日本の経営 悲観バイアスを排す』(日本経済新聞出版)の著者であり、カリフォルニア大学サンディエゴ校大学院教授のウリケ・シェーデ氏の講演を特別公開します。(構成/ダイヤモンド社 編集委員 長谷川幸光、特別協力/ダイヤモンド社 論説委員 大坪 亮)※2024年11月13日実施

「失われた時代」ではなくシステム転換期だ
「成長が遅い」のは安定への代償だ

ウリケ・シェーデ氏ウリケ・シェーデ(Ulrike Schaede)
米カリフォルニア大学サンディエゴ校グローバル政策・戦略大学院教授。ドイツ出身。日本を対象とした企業戦略、組織論、金融市場、企業再編、起業論などが研究領域。一橋大学経済研究所、日本銀行などで研究員・客員教授を歴任。9年以上の日本在住経験を持つ。著書に『The Business Reinvention of Japan』(第37 回大平正芳記念賞受賞、日本語版:『再興 THE KAISHA』2022年、日本経済新聞出版)、『シン・日本の経営 悲観バイアスを排す』(日本経済新聞出版)など。

 日本の1990年代から2010年代は「失われた時代」ではない。産業構造または企業経営と戦略が大きく変わるシステム転換期だ――。

 日本企業を対象とした戦略論・組織論を長年にわたって研究する経営学者、ウリケ・シェーデ氏は、日本企業は世間で言われているよりも強い、「成長が遅い」のは停滞ではなく安定への代償だと指摘する。そしてその理由は「ジャパン・インサイド」にあるという。

 本講演では、テクノロジー・リーダーからテクロノジー・フロンティアへとシフトする「ジャパン・インサイド」や、大企業の「ディープテック」イノベーション戦略である「技のデパート戦略」、そして、利益率の高い会社の共通点である「7つのP」とそこから導き出されるシン・競争戦略についてを詳しく解説する。

 悲観バイアスが多いままでは先へ進むことはできない。ウリケ氏の提言は、日本企業再浮上のトリガーとなるだろう。

※動画は全部で50分です
※ご視聴にはダイヤモンド・オンラインの無料会員登録が必要です