ファミリーカーとして、ミニバンではなくSUVを提案したい

F:オルタナティブ……代替案としてのSUV……つまり「ミニバンの代わりとして、多くの人にCX-5が選ばれた」ということですね。

柴:はい。家族カーとしての新しい形。実際に今までミニバンを買って乗っていた人たちも、もうミニバンじゃなくてこっちが良いなと。荷室もしっかり使えるし、後席にちゃんと人が乗れる。その上で視界も良い。走りも良いと来れば、SUVは大いにアリだろうと。そこに3列目シートを備えたCX-8を出した。それで「ミニバンにするか(CX-)8にするか」という選択肢ができたと思っています。

「アルファードと同じ土俵では戦わない」マツダCX-80が「スライドドアなし」SUVにこだわる納得のワケCX-8のインテリア。3列目席シートも大人が座れるサイズ(広報写真)

F:CX-8が登場して7年。3列シートSUVは市場に浸透しましたか。ミニバンと比べて、お客からはどのような意見がありますか?

柴:浸透していると思います。ちゃんと座れる3列目シートがあるSUVということで、(CX-)8は8で市場に浸透していると思っています。

F:CX-8、その流れを汲む今回のCX-80。これを選ぶお客は、ミニバンと比較検討しているのでしょうか。

「アルファードと同じ土俵では戦わない」マツダCX-80が「スライドドアなし」SUVにこだわる納得のワケCX-80のインテリア。CX-8同様、3列目も大人が乗れる設計になっている(広報写真)
「アルファードと同じ土俵では戦わない」マツダCX-80が「スライドドアなし」SUVにこだわる納得のワケ3列目の背もたれを倒して大きな荷物を積むこともできる(広報写真)

柴:そうですね。全く同じタイプのクルマではありませんが、多くの方がミニバンと比較検討されています。