わが子がぐんぐん伸びる!中高一貫校&塾&小学校#12Photo:PIXTA

首都圏において、開成や桜蔭といった御三家をはじめとする難関中高一貫校に強い塾といえば、まずはSAPIXを思い浮かべるはずだ。しかし、特定の難関校に特化してSAPIXを上回る塾もある。特集『わが子がぐんぐん伸びる!中高一貫校&塾&小学校』の#12では、首都圏の難関19校について、共学校、男子校、女子校別に、直近2025年入試を含めた過去10年間の塾別合格者数を大調査。特定の難関校に強い塾に加え、どの塾がどの難関校の合格実績を増やそうとしているのかが分かる。難関校狙いの受験生とその親は必見だ。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)

特定の難関中高一貫校に強い塾はどこ?
過去10年の合格実績を大調査!

 本特集の#7『中学受験塾「合格力」ランキング【首都圏28塾・2026年入試版】6位早稲アカ、ベスト5は?合格校の平均偏差値が高い塾はどこか』では、首都圏の主な中学受験塾の合格校の平均偏差値を求めた「『合格力』ランキング」をはじめ、各塾がどの偏差値レベルの中高一貫校にどれだけの合格者を出しているかの割合を算出した「学校偏差値ランク別の合格者のウエート」など、直近2025年入試の結果を中心に、その塾の総合的な実力について分析した。

 だが、その総合的な「合格力」が、個々の難関校の合格実績でも同じとは限らない。難関中高一貫校に強い塾といえば、首都圏の大手塾ならSAPIXが真っ先に挙げられる。しかし、特定の難関校に限定して合格実績を見ると、SAPIXに匹敵、ないし猛追している塾もある。

 そこで、開成や桜蔭などの御三家、駒場東邦や豊島岡女子学園などの新御三家に加え、筑波大学附属駒場(筑駒)、聖光学院、渋谷教育学園幕張(渋幕)、早慶付属、そして都立小石川など、首都圏を代表する難関19校における各塾の合格者数を過去10年にわたって「長期的」に大調査。どの塾がどの難関校に強く、また現在、どの学校の合格者数を伸ばそうと注力しているのかを明らかにした。それでは次ページから一挙に見てみよう。