クルーズ列車「ななつ星 in 九州」をはじめ数多くの観光列車を手がける水戸岡鋭治氏によるデザイン。グリーン車は実に豪華で、前後感覚1200mmと一般的な特急列車よりも30mm長く、フットレスト付き。
さらに快適な設備を誇るDXグリーン車もある。こちらは144度ものリクライニングが可能なシートが特徴。追加料金が必要で、1車両にわずか3席しかない特等席だ。
また、グリーン個室はプライベート感の高い空間で、ソファに横たわることができる。しかもこの個室は2人分の料金を支払えば、1~4人で利用可能。3人以上なら通常のグリーン車よりも安くなるコスパの良さである。

ただし、787系は製造時期によって車両設備に差があり、これらの座席が全ての車両にあるわけではないことには注意したい。
グリーン車、DXグリーン車、個室を全て備えたのが、博多~宮崎空港を走る「にちりんシーガイア」だ。運行距離は413.1kmとJRで最長で、所要は6時間超かかる。快適な上級席で鉄道の旅を存分に味わいたい人には、とてもおすすめだ。
最後に、グリーン車に乗る場合は事前に、列車名や車両の種類をよく把握しておくのが満足度を高めるコツになる。首都圏からぜいたくな旅行をしてみたい人には、「スペーシア」と「サフィール踊り子」がベストだろう。定期特急列車の中でも段違いの快適さで、列車自体が豪華な仕様だ。
読者の皆さんも「これが快適だった」と思うグリーン車があれば、ぜひ教えてほしい。
JR東日本「いなほ・しらゆき」
https://www.jreast.co.jp/niigata/inahoshirayuki/
JR東日本「サフィール踊り子」
https://www.jreast.co.jp/saphir/
東武鉄道「スペーシア」
https://www.tobu.co.jp/railway/special_express/vehicle/spacia/
JR西日本「やくも」
https://www.jr-odekake.net/railroad/yakumo/
JR九州の車両
https://www.jrkyushu.co.jp/trains/