元受付嬢写真はイメージです Photo:PIXTA

4月に就職や転職などで新しい職場に飛び込んだ人の中には、今の環境を楽しめている人もいれば、「思っていたのと違う!」と悩んでいる人もいるかもしれません。「石の上にも3年」といいうことわざもありますが、本当にそうすべきなのか。今回は、そんな悩みを持つ人に役立つかもしれないお話をしたいと思います。(RECEPTIONIST代表 橋本真里子)

「思っていたのと違う!?」
それってごく当たり前のこと

 4月から新環境に飛び込んだ人の中には、「ギャップ」を感じている人もいるのではないでしょうか。

「思っていた通りの環境や仕事内容だ!」と満足している人と、「あれ?思っていたのと違う……」と不安を感じている人、大きく二つに分かれると思います。どちらの方が多いでしょうか。私個人的には、後者なのではないかと思っています。

 私は起業するまで、短期間の派遣業務も含めると5社以上の職場を経験してきました。その中で入社時に「思っていた通りの会社だ!」と思ったのは、1社だけです。それ以外の会社はどこも「思っていたのと違う」でした。

 今振り返ると、それは自分のせいではないし、職場のせいでもないと思っています。

 1回1時間程度の面接を数回行うだけで、会社の全てのことを把握するのは無理です。アルバイトでもギャップが生じる中で、就職や転職の際にそのギャップをなくすことは不可能だと思います。

 どれだけ丁寧に情報収集しても、働いてみないとわからないことがたくさんあります。 組織の雰囲気、上司との相性、仕事をどれだけ任せてもらえるか……程度の違いこそあれ、全てを事前に把握するのは現実的に不可能です。