
4月になりました。春は、多くの組織で変化が起こる季節。こうした変化をなかなか前向きに捉えることができず、「配属ガチャ」や「上司ガチャ」といったネガティブなワードを耳にすることも少なくありません。新しいメンバーが活躍しやすい職場を作っている“デキるリーダー”は何をしているのでしょうか。(RECEPTIONIST代表 橋本真里子)
デキるリーダーはなぜ「朝が早い」のか
一番に会社に来てやっているシンプルなこと
私が受付嬢時代から経営者になった現在に至るまでに見てきたデキるリーダーの共通点。それは、「朝が早い」ことです。誰よりも早く会社に来て、部下を「おはよう」と迎えるのです。
朝早く来て何をしているのか。受付嬢時代、朝早く出社している役員の方に、「毎朝早いですね! 会社に早く来て、いつもどんなお仕事されているんですか?」と聞いたことがあります。その時の回答は意外なものでした。
「何もしてないよ! 強いていうなら、挨拶かな。だから仕事じゃないね(笑)」と爽やかに返されたのです。
「そうなんですね。どうしてそれを大切にしているんですか?」とさらに質問すると、「朝のおはようという挨拶で、メンバーが元気なのかそうじゃないのか、やりがいを感じているのか不安なのか、コンディションがわかるんだよね。それを毎日やるから、小さな変化に気づきやすいんだよ。早く気づければ、早く対応できるでしょ」と教えてくださいました。
特に印象的だったのは、毎日早く来て継続的に実施することで変化に気付けるようにしているということでした。たまに来て様子を見るのではなく、毎日見ているからこそ些細な変化に気づくことができ、対応ができるわけです。
経営者になってから出会ったデキるリーダーにも、誰よりも早く会社に来る、「朝が早い」人がいました。その人にも、「いつも朝早く会社に来て何しているんですか?」と聞いたことがあります。