英語はbe動詞から? 数学は分数から?
――おっしゃりたいことはよく理解できました。Fラン大学は勉強面の意識が弱いということでしょうか。
びーやま:そうですね。基礎的なことだとしても大学の学問レベルというのはやはり高いと僕は思うんです。それは文系も理系も関係なくです。
そして、そのレベルに耐えうるかというのを入試などで確かめていると僕は考えています。「このくらいの問題で合格点を取れないと授業について来れないよ」と。
でも、誰でも入れる大学はそのテストが機能していないわけですから、下限のボーダーラインがないんです。本当にゼロから勉強を教えなければいけないなんてことになります。
これまで取材したことがある大学だと、英語の授業はbe動詞からはじめたり、文系で数学を使う授業では分数からはじまったという話を学生から聞いています。授業中に教授の話を聞かずにゲーム機で遊ぶという話もありました。
こうなると勉強の仕方から教えないといけないというか、本当に大学のあるべき姿として正しいのかというのは僕は思います。言葉を選ばずにいうと、これでは大学というよりも中学校や高校をそのまま延長しただけだと思います。
――今のようなお話を聞くと、たしかに大学に行く意味があまりないように感じますね。
びーやま:そうなんです。だから僕は大学に行くからには偏差値が低くてもいいから「ちゃんとテストが機能しているところ」、「その人に取って進学できるマックスの大学」に行ってほしいと思います。
Fラン大学に通う学生の中にもやる気のある学生はいますが、やはり皆物足りなさそうというか、「もっと上の大学にいった方が勉強できた」と教えてくれることもあります。
ですから、せめて自分なりに勉強してから大学には進学すべきというのが僕の考えです。
もちろん、Fラン大学でも努力を重ねて成功した人はたくさんいますが、その努力を受験生のときにできていれば、さらに楽しい大学生活を送れたかもしれません。
どんな大学でもその人にあっていればいいですが、偏差値を度外視するようなことは、こういった理由からも避けてほしいと思います。
やはり、環境が人を作りますし、いい大学にいけば行くほどその環境はよくなります。「偏差値なんて関係ない! 学歴なんか関係ない! 大学は平等なんだ!」なんていうのはきれいごとなので、受験生にはちゃんと勉強して合格を掴み取ってほしいと思います。
――本日はありがとうございました。大変勉強になりました。
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ(たまにポンコツ)で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。
高田ふーみん[協力]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退(現役合格)。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。