この働き方じゃ通用しない…
退職を決めた瞬間は?
下表が、キャリア情報をオープンに共有するコミュニティサービス「OpenWork キャリア」において、「『この会社を辞めたい…』と思う瞬間はどんなときですか?」という質問に対し、543人のユーザー(5月12日時点)が回答した結果(単一回答)だ。

アンケート結果を分析したところ、「成長やキャリアパスが見えにくいとき」が最多の24.8%を占め、次いで「給与・評価に納得できなかったとき」が22.1%であった。
技術進化や社会変化のスピードが加速する現代において、自身の現在の仕事が将来も通用するのか不安を抱く人は多い。「自分の市場価値を高めたい」「どこでも通用する汎用的なスキルを身につけたい」といった志向が高まるなか、回答者のコメントからは、将来に対する明確な展望が持てないことが、離職を決断する主要な要因となっていることが読み取れる。
会社を辞めたい理由に関するコメント(原文ママ)を見てみよう。
「『この会社の働き方はこの会社でしか通じない』というものが多くなってきた場合は転職します。もともと自分のキャリアパスは自分の意思で決断して選ぶ思考のため、これまで多くの転職を重ねてきました。どこの会社も多かれ少なかれ、その会社独自の仕事のお作法がありますが、それがあまりにも独自過ぎて他社で通じないものが自分の領域に増えてきたら転職を意識します」(経営企画)
「今この瞬間に得るお金より、将来的に得続けるお金のほうが重要だと思います。将来的にお金を得続けるためには自分のスキルを身に着けることが一番の防衛策と思います」(システム開発)
「今自分が何を学んでいて、キャリアターゲットに対してどこまでギャップがあるのか?は常に意識しています」(生産技術)
「(成長機会やキャリアパスが)見えないと人間関係もギスギスしたり、生産性のない仕事、慣習を排除できなかったりする。そもそも会社の業績が伸びないのではないか」(システム開発)