激動!決算2025Photo by Yoshihisa Wada

信販大手のオリエントコーポレーション(オリコ)は2025年3月期、主要な業績目標が未達となる厳しい結果に終わった。筆頭株主のみずほフィナンシャルグループで財務やデジタル戦略を管掌し、今年4月にオリコ社長に就いた梅宮真氏が苦戦の原因を明かし、さらに逆襲の切り札となる「キラーコンテンツ」の全貌を語った。(ダイヤモンド編集部副編集長 重石岳史)

創業70周年に突き付けられた厳しい現実
新社長が明かす「失敗の本質」と「逆襲の秘策」

 オリエントコーポレーション(オリコ)は1954年に協同組合として広島で創業し、オートローンやショッピングクレジットを事業の柱とする信販大手だ。創業70周年の節目を迎え、今年4月に社長に就いた梅宮真氏。だが、中期経営計画の最終年度に当たる25年3月期は厳しい結果に終わったと言わざるを得ない。

 中計で経常利益400億円以上、ROE(自己資本利益率)10%以上の目標を掲げていたが、実績は経常利益123億円、ROE5.8%。株価は下落基調が続き、PBR(株価純資産倍率)1倍割れが常態化している。

 次ページで公開するインタビューでは、梅宮氏がオリコのある「失敗」を率直に認めた。そして梅宮氏が「最低限の目標」としているPBR1倍超えの武器となる「キラーコンテンツ」を明かした。