早稲田大学が3社でトップ独占
総合職と技術職の二本柱
ドコモグループのランキングでは、早稲田大学が51人でトップ、次いで慶應義塾大学(34人)、明治大学(31人)が続き、首都圏私大の存在感が際立つ。特に、早慶のブランド力やOBネットワークの強さなどが採用数に反映されていると考えられる。
また、電気通信大学が4位に入った。通信・IT分野に直結する高度技術人材を輩出する同大学は、技術職採用の中核を担っているといえる。東京理科大学も6位に入り、理工系特化の大学がランキング上位に名を連ねていることは、同社の通信、DX、ICTサービスといった事業特性と合致している。
首都圏以外では、大阪大学、同志社大学、立命館大学がランクイン。名古屋大学も10位に入り、西日本や中部の有力大学からも幅広く採用している点が特徴的だ。
KDDIは早稲田大学がトップ、2位が京都大学、3位は上智大学と明治大学が並んだ。5位の慶應義塾大学も含めて首都圏の難関私大が上位に多くランクインしている。特にMARCHの中では明治大学が際立っており、KDDIが首都圏私大の人材を積極的に採用している傾向が読み取れる。
旧帝大では、京都大学の他、北海道大学、東京大学、九州大学がランクインしており、全国から優秀な人材を確保する姿勢がうかがえる。
理系大学の電気通信大学や、中央大学、横浜国立大学などもランクインしており、私立難関校、旧帝大、地方国公立大のバランスが取れた採用構造になっている。
ソフトバンクは早稲田大学を筆頭に、明治大学、慶應義塾大学が続き、トップ3はドコモグループと同じ顔触れだった。結果として、早稲田大学が3社でトップを独占した。
上智大学と日本大学が4位に並ぶ。上智は外資系企業やグローバル志向企業に強い人材が多いことで知られ、ソフトバンクの海外事業戦略とも親和性が高い。日本大学が同数でランクインしている点は、裾野の広い採用活動を行っていることを示唆する。
関西圏では関西学院大学、同志社大学、立命館大学がランクイン。旧帝大では九州大学、東京大学、京都大学が採用されており、全国規模でバランス良く採用を行っていることが見て取れる。