(1)一般NISA
購入した年を含む5年後の年末までに売却すれば非課税です。勘違いしやすいのが「購入した年を含む」という点です。たとえば、2021年に購入した投信等は2025年末が期限です。図2―10を参考に、いつまでに売却すればよいかチェックしてみてください。

細かいですが重要なことは、売却日が「受渡日ベース」で判定される点です。国内株式などの場合、通常は売却注文から受け渡しに2営業日を要するので、12月最終営業日の2営業日前までに売却注文を出す必要があります。外国株式や外国株投信の場合さらに数営業日が必要なこともあるので、12月になったら早めに売却しておくのが無難でしょう。
時間的には余裕がある
つみたてNISAの選択肢
(2)つみたてNISA
購入した年を含む20年後の年末まで非課税です(受渡日ベース)。一般NISAよりも非課税期間が長く、つみたてNISAが始まった2018年に購入した投信等でも2037年末まで非課税なので、時間的にはだいぶ余裕があります。
とはいえ、新NISA口座の年間投資枠に余裕があるなら、忘れないうちにいったん売却して新NISA口座で買い戻す(実質的に移管する)ことをおすすめします。こうしておけば課税問題と縁を切ることができるので生涯安心です。
(3)ジュニアNISA
口座名義人(子ども)が18歳になるまで非課税で保有できます。年齢の判定は「1月1日時点」なので、子どもが18歳になった年の年末までに売却すれば非課税です(受渡日ベース)。