筋肉トレーニングに関しては、科学が重要です。高齢者の筋力を維持するには最大筋力の20〜30%以上の負荷が必要です。さらに、筋力を増強するには最大筋力の40〜50%以上の負荷が必要になります。

 すなわち、個人の全ての筋肉で、筋肉トレーニングのプログラムを個別作成する必要があります。厳密でなくても構いませんので、全体的に無理なく筋肉増強していくプログラムを作るのです。

 普通の人は、自分の筋肉の評価とプログラム作成はできません。そのため、高齢者の筋肉トレーニングには、サコーメソッドを理解したセラピストやインストラクターによる楽しいプログラム作成が必要になります。

50歳以上が通うべき
ジムの条件とは?

 マシンだけのスポーツジムでは50歳以上の人は1割も続きません。三日坊主になります。それはコミュニケーションがなく、楽しくないからです。

 50歳を越えて高齢になっていくと、誰かに見守られ、おだててもらいながら、筋力トレーニングをする方が楽しくなります。

 このため、50歳以上になると、マシンがあるだけのスポーツジムでなく、セラピストやインストラクターが評価や指導をしてくれるパーソナルジムが続く秘訣です。

 もう1つ大切なことがあります。それは料金です。

 パーソナルジムは自費で支払います。このため、毎月3万円以上を支払うのでは続きません。

 一生続けるためには、週1回で月4回のパーソナルジムなら、毎月1万2000円くらいの料金の社会貢献事業としてのパーソナルジムを選択することです。

 お近くのパーソナルジムの値段とコミュニケーションや学びの気持ちよさの状況を確認して、選んでみてください。

高齢者のための筋力トレーニング
高強度/中強度/低強度の目安

 自分に合った筋力トレーニングは、50歳以上の人が自分で決めるのは難しいと思います。専門家であるセラピストやインストラクターに任せるのがよいでしょう。

 筋肉トレーニングには、高強度、中強度、低強度のトレーニングがありますが、全てが高齢者の筋肉増強に有効です。