出社イメージ写真はイメージです Photo:PIXTA

リモートワークは働き方の選択肢を広げただけでなく、社員のライフスタイルやキャリアの方向性にも直結する存在となった。一方、出社義務化への反発や、部署・上司ごとの運用差による不公平感も噴出している。オープンワークの調査を基に、メリットとデメリットが交錯するリモートワークの今を約1000人の声から探る。(ダイヤモンド・ライフ編集部)

リモートワークの
メリット、デメリットは?

 内閣府の調査によれば、コロナ禍を契機に広がったリモートワークは、ピーク時に全国で約32%、東京23区では約55%の就業者が経験した。

 企業にとっては、オフィスの縮小や通勤手当の不支給によるコスト削減、さらには採用競争力の向上といった効果がある一方、コミュニケーション不足や人材育成の困難、部署間の不公平感などの課題も明らかになっている。制度にはメリットとデメリットが存在することが浮き彫りになったといえる。

 各社が最適な制度設計を模索するなか、就業者はリモートワークについてどのような考えを持っているのだろうか。

 社員・元社員によるクチコミサイト「OpenWork」を運営するオープンワークは、匿名キャリアSNS「OpenWorkキャリア」を通じて「あなたの会社の現在の出社方針は?」というアンケートを実施し、働く男女約1000人の回答を集計した。

・調査期間:2025年6月20日~9月9日

・調査方法:オープンワークが運営するコミュニティサービス「OpenWorkキャリア」にて実施

・有効回答者数:OpenWorkキャリアユーザー980人