9月18日、日経平均株価の午前の終値を示すモニター9月18日、日経平均株価の午前の終値を示すモニター Photo:JIJI

FRB、約9カ月ぶり0.25%利下げ
FF金利27年末3%近辺、長期金利も低下

 米連邦準備制度理事会(FRB)は、9月16、17日の公開市場委員会(FOMC)で政策金利(誘導目標のFF金利)を4.25~4.50%から25bp引き下げ、4.00~4.25%とした。利下げは2024年12月FOMC以来、約9カ月ぶりだ。

 雇用の下振れリスクがインフレの上振れリスクを上回ったとの判断からで、FOMCメンバーの想定などから、FRBは26年以降にかけて3.5%を下回る水準まで政策金利を引き下げると考えられ、FF金利先物を見ると、27年末には3%近辺まで引き下げられる見通しだ。

 米長期金利も一段の低下が見込まれ、18日には日経平均株価が終値でも初の4万5000円台となるなど、このところ最高値更新が続く日本株にも追い風になるだろう。

 日本銀行による保有ETF(上場投資信託)の売却開始は株価引き下げの要因ではあるが、市場への影響が小さくなるよう100年以上の長い時間をかけて売却が進められるため、趨勢には大きな影響はないとみられる。

 長期金利の低下によって、日本株のP/E(株価収益率)が押し上げられ、またAI・半導体関連株の好調も続く。26年6月末のTOPIXは3500pt、日経平均株価は4万7000円を上回る可能性があると考えている。