2025年「今年の1台」はスバル フォレスターが受賞

 デッドヒートを制し、2025年のCOTYに選ばれたのは、「フォレスター」でした。1~10位までの順位と獲得点数は、下の表の通りです。

2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いたスバル フォレスター2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いたスバル フォレスター(写真:日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会)
2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤー 得点表2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤー 得点表 拡大画像表示

 タイプも購買層も全く違うこの2モデルの他にも、日常使いに便利なサイズのBEVや、デザイン性に優れたコンパクトSUV、強烈なキャラクターのモデルなど、10ベストカーに選ばれたのはいずれもバラエティ豊かなモデルばかりだったので、選考委員の方々は採点に相当悩まれたのではないでしょうか。公開されている選考委員のコメントを見てもそれが伝わってきます。

スバル「フォレスター」

 COTYに輝いたフォレスター。本連載「フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える」では、10月から11月にかけて試乗記と開発者インタビューをお届けしました。

 →フォレスター試乗記
 →開発者インタビュー(1)
 →開発者インタビュー(2)

 先代までもマイルドハイブリッドのe-BOXERを搭載していましたが、現行型はトヨタのハイブリッドシステムをベースにスバルが独自開発したストロングハイブリッドを搭載。電動化を成し遂げても水平対向エンジンや後輪をプロペラシャフトを介して駆動させる機械式のAWDシステムなど、スバルらしさを捨てることなく開発されていることに、メーカーの意地と熱い思いを感じます。

フォレスターの開発責任者であるSUBARU 商品事業本部 プロジェクトゼネラルマネージャー 只木克郎さん(右)フォレスターの開発責任者であるSUBARU 商品事業本部 プロジェクトゼネラルマネージャー、只木克郎さん(右)。本連載のインタビューにも登場します(提供:日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会)

 開発責任者である只木克郎さんのインタビューでは、デザインを優先しながらも、運転席からの視界やラゲッジルームの広さにこだわるなど、安全性や利便性に妥協せずに開発して乗り手のストレスを軽減するというこだわりを感じることができました。