理工系私立大学群「東京4理工(四工大)」の芝浦工業大学、東京都市大学、東京電機大学、工学院大学は、「コスパ最強」と評される。ただそのポジションは安泰ではない。特集『大学格差』(全20回予定)の#16では、有名企業への就職でお得な大学をランキングするとともに、四工大の行方を偏差値比較などから分析する。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美、ルートマップマガジン社取締役・編集長 西田浩史)
難関大学よりも入りやすいのに
有名企業に就職しやすい「四工大」
首都圏の理工系私立大学群として「東京4理工(四工大)」でくくられる芝浦工業大学、東京都市大学、東京電機大学、工学院大学は、「コスパ最強」と評されている。
大学の入り口である受験の難度は、理工系私立大学のトップである東京理科大学や首都圏難関私立大学群「MARCH」(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)の下。大学序列でMARCHと首都圏中堅大学群「日東駒専」(日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学)の間に位置する。
一方で、大学の出口である就職では、有名企業への就職率が難関大学と肩を並べるトップクラス。難関大学よりも入りやすいのに、有名企業に就職しやすいことから、「コスパ最強」というわけだ。
次ページでは、有名企業への就職でお得な大学をランキングした。この結果から、四工大のお得度は「最強」と呼ぶにふさわしいことが分かる。
もっとも、「コスパ最強」のポジションは安泰ではない。それはなぜか。四工大の行方を偏差値比較などから分析する。