原稿を“伝わる”読み方に変える——音読&プレゼン技法

 ビジネスにおいて、会議や式典で原稿を読むことはよくあると思います。

 ただし、原稿は、ただ読んでも情報は伝わりません。以下の3ステップで“伝わる読み方”に変わります。

ステップ1:文章を「映像化」しておく

 読む前に、文をいくつかのブロックに区切り、「どういう内容か?」を明確にイメージします。頭に映像が浮かんでいない文章は、伝えたときに機械的に聞こえるからです。例えば、「本日はお忙しい中…」と伝える場面では、聴衆が会場に集まる様子をイメージする。また、「当社は今年で創業30周年を迎え…」というコメントでは、企業の歴史や沿革の映像をイメージすること。これだけで、声に「温度」が生まれます。

ステップ2:「名詞」の言葉を強調する

 原稿が長文の場合、どこを強調すればいいのか分からないという声をよく聞きます。

 コツは、強調すべき言葉は動詞ではなく、キーワードになる名詞。名詞は情報の核心となる言葉だからです。

 例えば、「新しい サービス を開始しました」「今年度の 目標 は、3つあります」――名詞だけトーンを少し上げると、聞き手の記憶に残ります。

ステップ3:プレゼンでは「視線」で説得力をもたせる

 メモを見ながらプレゼンする場合には、出だしや文の終わり、強調するキーワードの箇所は聴衆に目線を向けて伝えるようにすると、説得力が出ます。

 目線については、意外に自分自身が気づけない点でもあるため、録画による客観的な視点が必要になります。無意識を意識化する上で、録画は効果的な手段となるため、私は研修等で活用しています。