スタートアップ最前線Photo:123RF

スタートアップの世界では、利用者数の伸びなどに注目が集まりがちだが、会社の実力を最も端的に示すのは「売上高」である。売り上げは、顧客が実際に財布を開いた“投票”であり、成長の勢いを測る最も分かりやすい尺度だ。長期連載『スタートアップ最前線』では、3年間で売上高を大きく伸ばした新興市場上場のスタートアップ企業をランキング化した。トップ100の中で、5倍超の成長を遂げた企業は10社。成長企業の顔触れを確認しよう。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)

売上高は成長ストーリーの最終スコア
伸び率ランキングの読み解き方

 スタートアップの成長を語るとき、「ユーザー数が伸びた」「導入社数が増えた」といった話は分かりやすい。ただ、事業がビジネスとして成立しているかどうかを端的に示すのは売上高だ。売り上げは、顧客が価値を認めて対価を払った証拠であり、外部環境が厳しくなるほど、その重みは増す。

 そこで本ランキングは、足元の勢いも踏まえつつ「3年間でどれだけ売上高を伸ばしたか」に注目した。対象は、東証グロース、札証アンビシャス、名証ネクスト、福証Q-Boardに上場する企業のうち、2000年1月以降に設立された企業。業績は、直近の売上高が20億円以上かつ前期比で増収の企業に絞り込んだ。さらに、過去4期で決算期変更があった企業は除外し、比較可能性を高めている。

 トップ100を俯瞰すると、高成長スタートアップ企業の傾向が見えてくる。3年前比増収率の中央値(トップ100の真ん中に来る値)は131.1%(2.3倍)。また、2倍超(増収率100%超)の企業は73社に達した。業種別では情報・通信が46社、サービスが31社と、デジタル・サービス領域が上位を占める。

 宇宙スタートアップのispace(7位)やスポットワーク(隙間バイト)のタイミー(9位)といった、知名度の高いスタートアップ企業がトップ10にランクインした。

 それでは次ページで、急成長企業の実名を見ていこう。