最初は、LGBTQに関する基礎知識の確認
カメラが切り替わり、ファシリテーターを務める齋藤さんが画面に現れた。齋藤さんは、イベントが始まる前に、筆者にこう語った。
「LGBTQの当事者は、メディアの中や遠い世界の存在ではなく、同じ職場の“となりの席”にいるかもしれない存在です。今回は一般企業で働く2人の当事者の方のお話を聞いていただき、イベント参加の皆さんの周りにも当事者がいらっしゃることに気づいていただきたい。LGBTQの方々は特別な存在ではなく、“身近にいる”ということが伝われば嬉しいです」(齋藤さん)
齋藤さんは、当事者の二人を紹介する前に、まず、視聴者全員に対して、LGBTQに関する基礎知識の確認をQ&A形式で行(おこな)った。
質問は全部で4つ。視聴者のYes/Noのパーセンテージがリアルタイムで示されていき、それぞれに対し、齋藤さんがコメントを加え、解説を伝えていく。
「自分の部署には当事者はいないけれど、社内にはいると思う」――最後の質問の回答結果を見て、齋藤さんがやさしい口調でメッセージした。
「皆さんの務める企業は、とても大きいので、社内にLGBTQの方がいらっしゃることは間違いありません。ご自分の部署にもいらっしゃるかもしれません。LGBTQの方は人口の5%から10%くらいと言われていますが、職場でカミングアウトしている方は、わずか数%という声もあります。ですから、皆さんは気づいていないけれど、となりの席の方が当事者かもしれないのです」








