起業家や経営者向けの指南書『経営中毒』の著作もある徳谷智史氏
「コンサルは、多種多様な顧客会社の課題を解決することで、幅広い経験が積める。短期間で複数の案件に同時に関わり、メンバーもプロジェクトごとに異なるため、多くの先輩・上司から学びを得て視野が広がっていきやすい」と徳谷氏は話す。
中堅・中小コンサルの
大手にはない魅力
新人であってもクライアントから高額の対価を得てコンサル業務を担うため、プロジェクトの中で成果を出すというスタンスが強く育つ。実力主義で、若くてもマネジャーなど重要ポストに就く機会もあり、成長は早い。
リサーチ、分析、プレゼンテーション、顧客との折衝など、どんな仕事環境でも役立つポータブルスキルが身に付く。短期間で幅広いスキルの習得となり、希少性はさほど望めないが、市場性や再現性は高まる。
大企業を顧客とする大手コンサルに就職すると、多人数チームでの仕事となるため、若手は細分化された作業が多くなる可能性もある。顧客の経営者とじかに対話し、経営戦略に関わりたい思いが強い人は、待遇など勤務条件は低くなる可能性もあるが、ブティックファームと呼ばれる中堅・中小規模のコンサルへの就職を検討してもよいだろう。
一方、スタートアップへの就職の意義はどこにあるか。未上場のスタートアップへの就職にはリスクがある。倒産リスク、人材不足から多忙を極めるリスク、担当業務が頻繁に変わるリスクなどだ。しかし、こうしたリスクはキャリア形成には悪いことばかりではない。
「経営者の近くで事業を0から1へ、1から10へ作り上げる経験を得られ、強いスタンスが育ち、圧倒的な『希少性』が身に付く。手を挙げれば機会をつかみやすいので、自分次第で多くの挑戦ができるだろう」と徳谷氏は言う。







