日野自動車×三菱ふそう連合と
いすゞ×UDトラックス、2陣営に再編
まず、日本の商用車(トラック・バス)業界の構図と再編について整理していこう。この業界は長らく日野自、いすゞ自動車、三菱ふそう、UDトラックス(旧日産ディーゼル)の4社体制が続いてきた。
最初の動きは19年12月、いすゞが、スウェーデンのボルボグループ傘下となっていたUDトラックスの買収を発表。21年4月に手続きを完了して傘下に収めた。
一方、日野自と三菱ふそうの経営統合は、日野自の認証不正がきっかけとなり親会社のトヨタとダイムラーの間で進められた。23年5月に基本合意が発表され、25年6月に最終合意、26年4月1日の事業開始という流れだ。
これにより日野自×三菱ふそう連合と、いすゞ×UDトラックス連合、2つの陣営による再編が出来上がる。ようやく、世界の商用車競争に対抗する土台が出来上がる。
日野自は、トヨタが50.1%を出資する連結子会社であり、トヨタグループの商用車領域を長く保持してきた。一方の三菱ふそうは元々、三菱自動車の商用車部門だったが、2003年に「三菱ふそうトラック・バス」に分離されて独ダイムラー傘下になった。
つまり、親会社がそれぞれトヨタと独ダイムラーだったが、日野自の認証不正問題をきっかけに両者の統合が進められ、トヨタとダイムラートラックが25%ずつ出資した統合新会社「ARCHON(アーチオン)」が26年4月にスタートすることになった。
(左から)トヨタ自動車の佐藤恒治社長、日野自動車の小木曽聡社長、三菱ふそうトラック・バスのカール・デッペン社長、独ダイムラー・トラックのカリン・ラドストロムCEO。新会社はダイムラーが主導する構図が鮮明に(2025年6月10日) Photo:JIJI
日野自動車と三菱ふそうトラック・バスの経営統合会見で自撮りするトヨタ自動車の佐藤恒治社長(手前左)と各社長ら(2025年6月10日) Photo:JIJI







