評価ポイントは報酬の改善と
積極的なコミュニケーション

 各ランキングトップは、大規模部門ではディスコ、中規模部門ではナハト、小規模部門ではイベント21だった。各社の評価ポイントは以下の通りだ。

・ディスコ(大規模1位)
独自の企業理念(DISCO VALUES)により価値観が明文化され、改善活動を対戦形式で発表するPIM(Performance Innovation Management:業務改善活動)対戦、管理会計の概念を個人にまで落とし込んだ個人Will(個人別採算制度)など、自社らしい仕組みが存在する。各施策の浸透レベルが非常に高く、従業員の働きがいにつながっている。

・ナハト(中規模1位)
福利厚生や設備の充実に加え、適材適所の配置が実現されている。仲間とつながる独自の施策やプログラムが豊富にあり、楽しい職場づくりにも力を注いでいる。従業員が高い誇りを持って働ける職場となっている。

・イベント21(小規模1位)
経営理念「you happy, we happy!」を掲げ、自社ならではの取り組みがありワークライフバランスや報酬面の満足度も高い。従業員が主体的に組織づくりに取り組んでおり、会社への貢献実感が高い点も素晴らしい。

 今回のランキングでは、日本企業の存在感がこれまで以上に高まったことが大きな特徴である。特に大規模部門では、17年以来9年ぶりに日系企業が1位を獲得した。これまでランキング上位は外資系企業が目立つ傾向にあったが、近年は日本企業の間でも「働きがいを高めること」の重要性が広く共有され、従業員への投資や職場づくりの取り組みが着実に広がっている。その成果が今回の結果にも表れているといえる。

 また、継続的に評価される企業の存在も注目点である。今回は認定・ランクインが10回目となる企業が6社あった。長年にわたり評価され続けることは、単発的な制度導入ではなく、働きがい向上が企業文化として根付いていることを示している。施策が一時的に終わってしまう企業も少なくない中で、継続して取り組みを積み重ねている点は大きな強みである。

 ランキング企業の取り組みには、理念と結び付いた工夫が多く見られる。例えばアルバイトから社長まで同じ価値観で評価する制度や、成長を軸にした体験型研修など、自社らしさを制度に落とし込む。こうした取り組みが従業員の誇りや挑戦意欲を支え、働きがいのある職場づくりにつながっている。