コンサル大解剖Photo:PIXTA

生成AIの台頭でリサーチや資料作成といった業務の自動化が急速に進む中、クライアント企業がコンサルタントに向ける目線は一段と厳しくなっている。コンサル人材のマッチングサービスを手掛ける会社のアンケート調査で、大企業発注者の6割超がコンサルのAI使用を歓迎する一方、効率化による工数減の見返りをシビアに求める現実が明らかとなった。長期連載『コンサル大解剖』の本稿では、調査結果から、AI時代にコンサルが生き残るための条件をひもとく。(ダイヤモンド編集部 大川哲拓)

AI時代にクライアントが抱くリアルな本音
「想起ランキング」のトップは、あの巨大ファーム!

 数千万円から時には億単位の高額なフィーを支払ってコンサルファームにプロジェクトを依頼する――。そんな既存のコンサル活用の在り方が、生成AIの台頭で一変するかもしれない。

 大企業の現場にも生成AIが浸透する今、「AIで代替可能な作業に高額な対価を支払いたくない」と、クライアントがコンサルタントへ向ける目線はこれまで以上にシビアになっているのだ。

 コンサル人材のマッチングプラットフォームを運営するGroovementは2026年2月、大企業で過去にコンサルへの発注経験がある課長クラス以上の450人を対象にアンケート調査を実施。そこには、ビジネスの最前線でコンサルを使う発注者たちからリアルな本音が寄せられている。

 中でも注目すべきは、直近1年間に発注した279人に「コンサルが生成AIを活用することへの考え方」を尋ねた項目で、実に67%が「大歓迎」と支持していることだ。これには、Groovementの浴野真志代表も「セキュリティーや機密保持への懸念が大きいと予想していたが、肯定的な意見が多かったのは意外だ」と驚きを隠さない。この結果は、クライアントにとって生成AIへの忌避意識が薄れつつあることの表れといえる。

 しかしクライアント側はAI活用を手放しで歓迎しているわけではない。浴野代表が「AIの普及でコンサルに対する期待値は確実に上がっている」と分析するように、AIによる効率化を受け入れつつも、コンサルへの要求水準を引き上げているのだ。

 次ページではGroovementのアンケート結果を詳報し、発注者がコンサルに突き付ける“シビアな要求”の正体を明らかにする。「コンサル会社といえばどこ?」という「想起ランキング」のトップ10も紹介する。