コンサル大解剖Photo:PIXTA

2025年を振り返ると、コンサルティング業界から金融プロフェッショナルへの転職者数は堅調に推移した。プライベートエクイティ(PE)ファンドやベンチャーキャピタル(VC)といったファンド業界では、単なるファイナンスの知識だけではなく投資先企業のバリューアップを担う人材として事業戦略に精通したコンサル人材への需要が高まっており、事業会社でも新たな動きが出てきている。長期連載『コンサル大解剖』内の連載『コンサルキャリアの新潮流』の本稿では、「コンサル→金融プロフェッショナル」転職の最新トレンドと、転職を勝ち抜くための要点を紹介する。(外資就活ネクスト事業責任者 武藤洸平)

25年実績は「コンサル→金融」が17%
コンサル人材の年収帯別職種を初公開!

 約6万人が登録し、うち3割を現職のコンサルタントが占める「外資就活ネクスト」における2025年のポストコンサル転職者数は過去5年間で4倍に増加しています。外資就活ネクストの25年1月~12月末のデータによると、25年の実績の内訳では「コンサル→コンサル」が65%で最も多く、「コンサル→事業会社」が18%、「コンサル→金融プロフェッショナル」が17%となりました。

 本稿では、近年のポストコンサル転職のトレンドの一つである金融プロフェッショナル転職について、特に人気があるプライベートエクイティ(PE)ファンドや投資銀行部門(IBD)、ベンチャーキャピタル(VC)などの業界をメインに深掘りしていきたいと思います。

 まず、前提として金融プロフェッショナルのポジションは狭き門です。多くのファンドは10~20人ほどの組織規模で運用しており、採用人数も年間で1~2人程度です。外資就活ネクストでもその少ない採用募集枠に対し、1日で100人以上の応募があるケースも珍しくありません。

 また、金融プロフェッショナルの求人は常にポジションがオープンになっているわけではなく、かつ、オープン後も応募が殺到しすぐにクローズする傾向があるため、他転職に比べ事前準備が非常に重要となります。

 そうした人気の背景には、実行者として事業に携わる手触り感や、本職種で得られる経験以外に、収入面の魅力もあります。

 次ページでは、まず外資就活ネクストのデータを基に作成した、年収帯別の転職者数の多い職種ランキングを紹介します。その上で、コンサル出身者に対するPEファンドや事業会社の採用に関する最新トレンドに加え、「狭き門」を突破するために押さえるべきポイントを解説していきます。