イラン停戦合意“先取り”で高値更新の「日経平均リバウンド」、合意成立後の上昇加速株とリスクシナリオの伏兵とは?史上最高値の5万9518円で取引を終えた日経平均株価の終値を示すモニター=4月16日、東京都中央区 Photo:JIJI

日経平均株価、イラン攻撃前の水準回復
史上最高値更新の伏線にAIブーム

 イラン情勢は、米国とイランが合意した停戦期限の21日(日本時間22日)を前に、和平交渉再開で双方の水面下での綱引きが続いている。

 イランのウラン濃縮・核開発やホルムズ海峡の航行回復などをめぐって双方の主要にはなお隔たりが大きく、予断は許さない状況だが、日経平均株価が大きくリバウンドしている(図表1)。

 21日も、終値が5万9349円17銭と、16日に一時、5万9688円10銭(終値は5万9518円34銭)と既往の市場最高値を更新したあとも、イラン攻撃が始まる直前の2月27日(終値5万8850円)をほぼ回復している。

 いずれは、「6万円台」ということになるかもしれない。

 理由は、停戦合意に向けた期待感だ。

 さらにAI需要の高まりなどが、米国株などに連動して株価回復の勢いをつけることになっている。

 今後、停戦が合意されることになれば、AI・半導体関連だけでなく、原油価格の高止まりなどインフレの流れのなかで、価格転嫁などを進めやすい業種や、金利上昇による収益増が期待される金融、さらには防衛関連などの株価上昇が期待できる。

 だが、思わぬ要因による「リスクシナリオ」を考えておく必要がある。