外食バトルロイヤルPhoto by Yoshihisa Wada

長崎ちゃんぽん「リンガーハット」を展開するリンガーハットで、福原扶美勇氏が社長に就任した。過去未達だった中期経営計画を完遂すべく、2029年2月期に営業利益38億円と今期の約2倍の目標を掲げる。原価や人件費率の削減余地が少ない中、いかに利益を倍増させるのか。連載『外食バトルロイヤル』の本稿では、「競合はいない」と断言する同社の独自の生存戦略に迫る。(ダイヤモンド編集部 大日結貴)

新中計達成を意気込む新社長
3年で営業利益倍増を掲げる

――3月1日付で社長に就任しました。社長交代は7年ぶりです。このタイミングで交代した理由を教えてください。

 いろいろな意味合いがあると思いますが、一つは前任者が役員定年を迎えることです。加えて、これまで中期経営計画(中計)の目標を達成できていなかったため、2026年度から始まる新中計を確実に達成するべく、社長交代を実施したという認識です。

――これまで海外事業の再建を手掛けてきました。今後、海外に力を入れる意気込みの表れなのでしょうか。

 確かに私は14年から海外担当を務め、現在も管轄しています。しかし、当社が海外事業のみ力を入れるわけではありません。あくまで成長するための一つの施策として、海外事業は位置付けられています。

――では、どのような点に力を入れるのでしょうか。

 社長に就任して、力を入れようと強く思っているのは、新中計の目標を全社一丸となって確実に達成することです。

――新中計では、29年2月期に営業利益を38億円に引き上げる目標を掲げています。今期の営業利益見込みは約19億円です。現在の原価率や人件費率を見るとすでに適正値に近く、これ以上の削減余地は少ないように見えます。倍増は難しい目標なのでは。

 その通りで、新中計の目標はわれわれにとって非常にチャレンジングで、簡単にはできないと思っています。

新中計では3年間で利益倍増を掲げるが、福原新社長はその難しさを認める。では、どのような施策で「確実な達成」をするつもりなのか。次ページでは福原新社長が考える達成の鍵と、他社が絶対にまねできないと自信を見せる商品力について、解説してもらった。