「私の経験は、外で通用するのか?」
強みの言語化に悩み、視界が開けるまで

「自分のスキルは、他社でどのように評価されるのだろうか」「自社特有の環境で培った保守や管理、新規構築の経験が、どこまで外の世界で通用するのだろうか」

 いざ転職市場へ一歩を踏み出してみると、多くの若手ビジネスパーソンがぶつかるといわれる「共通の壁」がAさんの前にも立ちはだかりました。

 一つの会社で実務を積んできたからこそ、「この経験は自社限定のものなのではないか」と慎重になってしまう。自分の強みをどう言語化すべきか分からず、悩んでしまう。皆さんも、似たような経験があるのではないでしょうか? 自分の経験を客観的に評価することは、一人では本当に難しいものです。

 そんなAさんが自らを客観視できるきっかけとなったのは、キャリアアドバイザーとの対話でした。第三者の視点を入れてこれまでの歩みを振り返る中で、自分にとっては「当たり前」になっていた日々の業務、ユーザーの潜在ニーズをくみ取ってきた経験、プロジェクトを円滑に進めるための調整力などが、一つひとつ整理されていきました。

「これは、どの企業でも重視される『工程のコアスキル』であり、普遍的な課題解決能力だ」

 自分の経験が持つ汎用的な価値が言語化されたことで、Aさんの中に自分のキャリアに対するしっかりとした自信が生まれました。自分の強みを確信できたおかげで、面接の場でも緊張にのまれることなく、自らの言葉でスムーズに実績と熱意を伝えられるようになっていったのです。

組織全体を支える存在を目指し
自らキャリアアップの道を切り開く

 結果としてAさんは、希望していた金融業界向けのDX推進を担うIT企業の内定を勝ち取りました。

 新しい環境でのスタートを控えたAさんは、すでにその先を見据えています。まずはこれまでの経験をしっかりと生かしつつ、新しい組織の知識やカルチャーを貪欲に吸収し、早期に貢献すること。そして、将来的にはプロジェクトマネジャーとして「組織全体を支える役割」に挑戦したいという力強いビジョンを描いています。