三菱商事が今期の純利益見通し「1.1兆円」で商社首位奪還へ!逆襲の裏にある事業ポートフォリオの変化とは?Photo:PIXTA

七大商社(三菱商事、伊藤忠商事、三井物産、住友商事、丸紅、豊田通商、双日)の2026年3月期の連結純利益では、“絶対王者”の三菱商事が3位に転落。伊藤忠商事が5年ぶりに首位を奪還した。だが、今期(27年3月期)の見通しでは一転、三菱商事が純利益1兆1000億円を掲げ、王座への返り咲きを見据える。連載『クローズアップ商社』の本稿では、王者の意地を見せる三菱商事の収益構造の変化を明らかにする。(ダイヤモンド編集部 大川哲拓)

伊藤忠が5年ぶりに純利益トップ奪取も
今期は三菱商事が1.1兆円で逆襲へ!

 各社が発表した2026年3月期の連結純利益を見ると、伊藤忠商事は9003億円(前期比2%増)に達し、5年ぶりの首位奪還を果たした。続く2位には8340億円(同7%減)を稼いだ三井物産がランクイン。一方、三菱商事は製鉄に用いる原料炭の市況悪化などが響き、8005億円(同16%減)で業界3位に転落した。

 だが、“王者”はこのまま低迷するわけではなさそうだ。

 三菱商事が打ち出した今期(27年3月期)の純利益見通しはなんと1兆1000億円――。伊藤忠の9500億円、三井物産の9200億円という計画を大きく引き離し、首位に返り咲く構えを見せている。過去最高益をたたき出した23年3月期の1兆1807億円に迫る勢いで、王者の貫禄を示した形だ(下図参照)。

 しかし、なぜ三菱商事は8000億円台から一気に1.1兆円まで純利益を跳ね上げることができるのか。次ページでは、三菱商事の反転攻勢を支える要因について、ポートフォリオの推移と、他社に比べて突出する“一過性利益”の実態を徹底解剖する。