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一貫教育を施すエスカレーター校で収入の規模が小さいのはどこか。エスカレーター校を運営する全国233学校法人を対象に、企業でいう売上高に相当する「事業活動収入」を集計した。連載『教育・受験 最前線』では、連載内特集『エスカレーター校 クライシス2』をお届けする。#46では、事業活動収入について少ない順でのランキングを公開する。30位までの実に9割が赤字となった。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
小規模エスカレーター校は
利益を出す力が弱い説
学生・生徒数の少ないエスカレーター校の収入が学生・生徒数の多いところより少ないのはごく当たり前のことだ。学校法人の多くは入学金や授業料などの学納金が収入の多くを占めているため、学生・生徒数の多寡が収入の規模に大いに影響するのだ。
では、収入の規模が小さいエスカレーター校は利益を出す力が弱いというのは、当たり前のことだろうか。
小さいけれど他にはない内容の教育、あるいは小さいからこそ質の高い一貫教育を施すエスカレーター校、という評判を得てきたところは少なくないだろう。そうであれば、少ない定員は埋まり、収入規模は小さくても利益は出せそうなものだ。
少子化が加速する学校淘汰時代に突入した今、学生・生徒とその家族、卒業生、学校・教育関係者らは、学校法人の経営に目を向ける必要がある。厳しい経営が続けば、教育の質にも悪影響となるし、学校の存続そのものが危ぶまれてくるからだ。そこでダイヤモンド編集部では、エスカレーター校を運営する233学校法人を対象に、2024年度の経営データを軸に5項目を5段階で評価する独自の「裏成績表」を作成した。
裏成績表で評価した5項目の一つである「稼ぎの規模」は、企業でいう売上高に相当する「事業活動収入」で測っている。今回は「稼ぎの規模が小さい学校法人のランキング」を意味する、事業活動収入が“少ない順”ランキングを作成した。
なお、233学校法人個々の裏成績表は本特集#1~40に掲載しており、今回のランキングで10位までに入った学校法人の裏成績表は以下の記事をご覧いただきたい。
#4『東京家政学院が自力の一貫教育をあきらめ中高を「法政系列校」にする懐事情、女子エスカレーター校は大学を共学化したところで生き残れるのか?』
#17『音楽大学に「経営格差」くっきり!国立音大・桐朋学園・東邦音大・洗足学園の“エスカレーター校の裏成績表”を公開』
#29『親和・園田・神戸松蔭が共学化、短大廃止も相次ぐ兵庫のエスカレーター8校の「裏成績表」を公開【芦屋・甲子園・環太平洋・関西国際・兵庫】』
#30『私立中学がどんどん消える…変貌する三重・滋賀のエスカレーター3校の「裏成績表」を公開【暁学園・皇學館・滋賀学園】』
#33『“勝ち組”常葉大学は何を捨てるのか?静岡のエスカレーター7校の「裏成績表」を公開【浜松学院・静岡英和・静岡福祉・静岡理工科・静岡産業・聖隷】』
#38『北星学園・東北学院・宮城学院…北の経営優等生は?北海道・東北のエスカレーター10校の「裏成績表」を公開【札幌大谷・藤天使・青森山田・八戸工業・弘前学院・尚絅学院・昌平黌】』
#39『修道よりも稼ぐ安田女子、なぜ強い?岡山・広島・山口のエスカレーター12校の「裏成績表」を公開【加計・山陽・就実・ノートルダム清心・広島工業・比治山・広島女学院・山口学芸・宇部フロンティア・梅光】』
#40『四国からエスカレーター校は消えるのか?徳島・愛媛・高知のエスカレーター3校の「裏成績表」を公開【徳島文理・松山東雲・高知学園】』
次ページでは、事業活動収入が“少ない順”ランキングの153位までを公開する。30位までの実に9割が赤字となった。その一つ、甲子園学院(兵庫県)は7月下旬、甲子園大学について27年度以降の入学者募集を停止することを発表した。







