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相次ぐ震災で地震保険への注目が集まっている。だが、マンションで地震保険が支払われるケースは非常に少なく、支払いまでにはその設計上高いハードルがあるのだ。連載『マンション羅針盤』第37回では、保険に詳しいマンション管理士がその構造を解き明かし、マンション別の賢い保険選択の仕方を解説する。(マンション管理士 應田治彦)
復旧に保険を役立てられるか一円も払われないか
複雑な地震保険の仕組みを理解して賢く加入しよう
東日本大震災や熊本地震など近年の巨大地震を契機に、多くのマンション管理組合で「地震保険に加入すべきか」が議論されている。だが、すでに加入している組合でも、毎年のように値上げされる保険料に悲鳴を上げているところも多い。そして年数百万円にも上る高額な安心料を支払っているにもかかわらず、いざ被災した際に「一円も支払われない」という最悪のミスマッチが全国で多発しているのをご存じだろうか。
実際に筆者の知人のマンション管理組合理事長たちの中には、震災時にマンション全体で巨額の建物被害が発生したのに地震保険金が全く支払われず、憤慨して地震保険を解約したという人が複数存在する。一方で、地震保険の存在により、区分所有者の追加負担を伴わずに、わずか数年で早期の再建を遂げたマンションも存在する。
天国と地獄を分けるのは、マンション共用部の地震保険に存在する冷酷なルールと落とし穴を理解することだ。感情論を排し、合理的なデータに基づいて自マンションに地震保険が必要か不要かを判断するには、どうしたらいいのか。次ページからその自己防衛策を徹底的に解説していこう。







