その3.
近藤の現実逃避の番号暗記にも意味があった?

 第6話には、精神的に追い込まれた状況で近藤が数字を覚えたり、つぶやいたりするシーンがありました。本人は無意識のうちにそうした行動をとったと考えられますが、これは心理学的に間違っていません

 みなさんはセロトニンをご存じでしょうか。セロトニンは、人間の心と体を整えるために非常に大切な神経伝達物質のひとつで、心を落ち着かせる効果があるとされています。

 そのため、セロトニンが不足すると精神のバランスが崩れやすくなり、うつ病や不眠症といった精神系疾患になりやすいとも言われています。

 そしてこのセロトニンを増やすために効果的なのが、同じ動作や行為を機械的に繰り返す単純作業(リズム運動)なのです。

 近藤が無意識にやっていた数字を数えるという行為も立派なリズム運動のひとつ。眠れない夜に「羊が一匹、羊が二匹…」というのも、あながち迷信ではないのです。

 上司から理不尽な命令を出された、取引先から不当な扱いを受けた、そんなイライラや怒りにさらされたときの対処法として、セロトニンを増やすための「すぐできる単純作業」を用意しておくことをおすすめします。

 オフィスならば、企画書のファイリングやデスク周りの片づけ、伝票や領収書の整理など、考えなくてもできる作業を。休憩中ならば、携帯でできるシンプルなゲームやパズルをするのもいいでしょう。自分なりの方法を見つけておけば、いざというときに役立ちます。

 以上の3つを覚えておくだけで、ストレスとうまく付き合える心を手に入れることができるでしょう。