その1.
ひと駅歩く、階段を上る。1日30分の運動が効果的

 ドラマの中で、半沢が気落ちしている近藤を「ちょっとつきあえ」と剣道場に連れて行き、剣を交えるシーンがありました。

 今さら言うまでもないのですが、やはりスポーツで汗を流すことはストレスの解消にとても効果があります

 ウォーキングやジョギング、通勤の際に隣の駅まで歩いてみる、エレベータに乗らずに階段を使ってみるなど、日々の生活の中でできることで十分です。

 ある学者の研究では「1日30分の運動は、抗うつ剤1回と同程度の精神安定効果がある」という報告がされています。

その2.
ストレスの原因をとにかく頭の中から出してしまう

 頭の中で「ああだ、こうだ」と考えてみても、結局何の埒も飽かずにストレスはむしろ倍増してしまう。ストレスを頭の中だけで解消するのは非常に難しいということです。

 ではどうしたらいいのか。答えは簡単です。

 一度、頭の外へ出してあげるのです。ここで私が実際に日常生活で実践している「ストレスの出し方」をご紹介しましょう。

 その方法は実に簡単。「書く」だけです。

 私は自分で勝手に「イライラメモ」と名付けているのですが、イライラすることがあったら、その内容を書きとめるのです。ノートでもチラシの裏でもなんでもかまいません。自分は何にイラついているのか、その理由をすべて書き出します

 不思議なことにこうやって紙に書きだしてしまうと、イライラが収まって気分が和らいできます。イライラや怒りという見えない感情を、頭の中から紙の上に文字という形で取り出して可視化する。これを眺めることで人は冷静になり、客観的判断を下すことが可能になります。