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富田直美 真説・IT考

リモートデスクトップがXPCに進化するとどうなるか

富田直美
【第8回】 2013年11月1日
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XPの実行環境は、古いPCから最新のMacへ

 さて、話を戻すと、Parallels Desktop for Macは、Window OSをMacの最速マシンで快適に使えるソフトだ。PCとMacを同時並行(Parallel)で使える、が社名の由来でもある。現在私のMacbook Airには、Mac OS、ThinkPad T430で使っていたWindows7の環境、ThinkPad X61で使っていたWindowsXPの環境が、アプリ・データを含め全て入っている。

 今後はMacを最新版にメンテするだけで、古いThinkPadは使わずに保管しておけば安心、安全なのである。たとえ古いThinkPadが物理的に壊れたとしても、Macが壊れなければ、何も問題はない。当時最速のPC でネイティブに動かしていた時よりも、今のMac上で動かす方が圧倒的に処理速度も速い。

 しかもBoot Campと違い、3つのOSを同時に立ち上げて、OS間でのカット&ペーストを含むデータのやり取りも自由自在だ。

 Macと言う、最高のUIとユーザー・エクスペリエンス(使い勝手)のマシンで実現できていることが、大きな救いと、感激と、自らの想像を超えたソリューションになっているのだが、パラレルスの新しいソリューションはさらに驚くべきものだ。私は既にその最終試用版を数週間前から使い始めており、以下の考えに至った。

iPad & miniで、MacもWindowsも自由自在! ?

 私のMacは私の保有する全てのパソコンが入っているドリームマシンであることは理解していただけたと思うが、今は、MacだけでなくiPad & miniでも、Windows7やWindows 8のPCを自由自在に使うことが出来る。

 私は最初期のiPadと、1年前に電子書籍を読む為のリーダーとして購入したiPad miniを使っている。講演、講義、ビジネスプレゼンにもiPad & miniが使えたらいいと、常々考えていた。ところが、私のPowerPointは、ハイパーリンク等が多用されており、本格的なプレゼンでの使用は諦めていた。もちろん、シンプルなPowerPointであれば、PDFやKeyNoteへの変換で充分対応は可能なのだが、自分の持ちネタのプレゼンは、ネイティブのPowerPointのユーザー・エクスペリエンスを使えないと駄目だった。

 この願望が、XPC(クロス・プラットフォーム・コントロール)ソリューションで解決されたのだ。やることといったら、パラレルスのXPCソフトをiPad(私の場合はiPad mini)と、そこからアクセスする先となるPCやMacに入れておき、外部からアクセスしたい日は、家や、オフィスにあるPC・Macを立ち上げネットワークに接続した状態にしておけばいいくらいのものだ。

 これだけで、外出先の講演会場から高速WiFiに接続し、iPadでターゲットのマシンの中の必要なファイルにアクセスし(この場合はPPT)、ネイティブのアプリを立ち上げ、プレゼンを完璧にこなせるようになる。もちろん、スライドに仕掛けているボタンを押せば、さまざまな視覚効果やリンクも再現される。

 要するにiPadだけで自分のパソコン環境に自在にアクセスできるから、外出の度に、重いPCやMacに加えACアダプタを持ち歩くなんてことが過去のものとなる現実が見えて来たのだ。

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富田直美 真説・IT考

新しいIT技術に基づく製品やサービスは、人間、社会にどんな影響(ポジティブ、ネガティブ)を与えるのか? 先端IT企業9社の経営経験を経て、現在は名門シンクタンクの理事を務め、大学で人間力を教える著者が、わかりにくいITとIT業界の動きを人間力によって立つ問題意識を元に考察する。

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