ETFとは、Exchange-Traded Fundの略で、日本では、「上場投資信託(上場投信)」と呼ばれています。
ETFの運用の仕組みは投資信託とほとんど変わりません。主な違いは、株式市場で取引されているということです。そこで株と同じように、リアルタイムな売買が可能になります。
ETFにはさまざまなテーマのものがありますが、国や地域がテーマになっているもの、業種がテーマになっているもの、高配当、小型・大型株などの条件がテーマになっているものなど実に豊富です。
一方、ADRは、American Depositary Receiptの略で、日本語では「米国預託証券」などと訳されます。ADRは株そのものではありませんが、株と同じような性格を持ち、米国の証券取引所で取引されています。
ザックリ言うと、「米国に上場している外国株のようなもの」ということになるでしょうか。
なぜ、米国に上場しているETFやADRを利用することがリスク管理になるのかというと、まず、米国市場が世界中でもっとも流動性が高いというのがあります。
しかも、米国市場は、上場銘柄に対する審査がとても厳しい市場です。その厳しい上場審査をクリアしたETFやADRなら、信用リスクが比較的低いといえるでしょう。
『外国株一筋26年のプロがコッソリ教える 日本人が知らない海外投資の儲け方』では、ETFとADRについて第5章(PART5)でかなり詳しく解説しています。
ETFとADRあわせて75銘柄以上を紹介していますが、さらに巻末付録として、米国に上場している新興国・フロンティア関連のETFのリストを掲載していますので、投資に役立てていただけると思います。