「今年こそランニング」と意気込んでみたはいいものの、最初から飛ばしすぎて挫折してしまうということはよくある。「学生時代はもっと走れたのに」「こんなに体力が落ちていたのか」と頭の中の自分のイメージに少しも追いつけず、疲れやすくなってしまった自分がいやになってやめてしまうのだ。
統計的に見ても、そういう人は多いようだ。スポーツ用品を扱うデサントが、ランニングを途中でやめてしまった経験を持つ全国の20代から30代の男女225名を対象に行った調査によると、ランナーの68%が半年以内に、77%が1年以内にランニングを断念していること。さらに、断念した人であればあるほど、休息期間を設けず、はじめに意気込んで臨んでいることが明らかになった。
だからといって、「そうか、自分だけではなかったか」と安心してはいけない。デサントはこうしたアマチュアランナーたちを「燃え尽きランナー」と呼んでいるが、その同社が、ランニングの後に“体の疲れを取ってくれる”という新機軸のウェアを“救済商品”として打ち出している。
「これを身に着けて
走ってはいけません」
ランニング後のリカバリーの重要性については、近年認識が広まってきている。長年燃え尽きてしまう人々と付き合ってきたフィットネスクラブの東急スポーツオアシスでは「マンツーマン指導をするパーソナルトレーナーは、ジムに通っている時の過ごし方だけでなく、通っていないときの過ごし方に関するアドバイスも重視している」と、同社ブランドコミュニケーショングループ・友井政彦氏は語る。デサントが開発した新機軸の救済商品とは、一体どのようなものか。
デサントが提供する「SKINS・RY400シリーズ」は、ランニング後のリカバリー(回復)に特化し、カラダを動かして“いない”ときに適切な着圧で血行を促進する。「機能性アンダーウェアというと、走っているときなどアクティブに活動しているときに着用するものですが、SKINS・RY400シリーズは運動しているときは着用してはいけないアンダーウェア。アクティブな活動時と、そうでないときの適切な着圧は異なる」のだという(同社のSKINS担当・松井美樹氏)。