観光資源を生かすには物語が必要

 観光推進会議では、溝畑さんの指摘が非常に考えさせられた。いい景色は確かに観光資源である。しかし、それを十二分に生かすためには、物語が必要だ、というものだった。つまりストーリーが要るのだ。まったくその通りだと思う。しかし、日本人に桃の花と恋物語を浸透させるには、時間とコストがかかる。

 そこで私は桃の花に一番親しい感情を持つ在日中国人社会にアピールしたらどうかと提案した。日本に帰化した中国系日本人も含めると、その数は80万人もいて日本でも一大消費者群となる。首都圏に住んでいる中国人は30万人と言われるが、そこに焦点を絞ったアピール作戦を行う手もあるのでは、と思うからだ。

 確かに日本社会全体から見れば少人数の存在となるが、少人数だから市場にならないとは言い切れない。北海道のニセコを見ればいい。人口1万6000人の小さな町であるニセコは毎年、その人口の数倍もの外国人スキー客を集めている。しかもその外国人客の中でもスキーが好きで良質な雪を求めるオーストラリア人が大半を占めている。努力次第では、ひょっとしたら、そのニセコで見られた成功を笛吹市でも再現できるかもしれない。