「これは便利」と
声が上がった宅配ロッカー

 マンションのパンフレットには、さまざまな設備の紹介が載っているが、実際に使い心地がどうかは、体験してみないとわからない。

 窓のサッシの展示では、サッシの外に幹線道路の騒音が流され、開け閉めすることで防音効果がどの程度高いか、わかるようになっている。防災備品の展示では、軍手や工具、ヘルメット、水といった定番の他、防災リュックや携帯電話充電器なども手に取れる。

「いいなと思ったのは宅配ロッカーです。宅配便の人が荷物を入れるとモニターに表示され、自分の鍵で開けて受け取る仕組み。これなら、仕事で遅くなる日も安心して受け取れます」(青山さん)

移動型「免震ルーム」で
震度6強を体験

 秋葉原から、今度はJR京浜東北線の「鶴見」駅そばにある、ナイス「鶴見西口インフォメーションセンター」に足を延ばした。

 ナイスのマンションは地震に強い免震や強耐震(建築基準法が定める耐震基準の1.25倍の強度)を採用している。しかし免震は比較的新しい技術なだけに「体験したことがない」という人が多い。そこでナイスは、免震を体験できるよう、防災訓練などに使う起震車の中に、免震装置を組み込んだ体験装置を導入した。

 これを体験してくれたのは、読者の近藤利恵さん。緊張の面持ちで、起震車の中のテーブルセットに座る。地震波のパターンはいくつか選べるが、この日は「東日本大震災」を再現してもらった。まず縦揺れがきて、横揺れになり、約1分続く。近藤さんは震度4で机の縁につかまり、震度5強で首がガクガクと前後に振れ、震度6を過ぎるとジェットコースターで急降下するときのような、体をこわばらせしがみつく状態になった。

「けっこう強烈です。とても立ってはいられません」(近藤さん)

 続いてすぐ、免震装置をオンにして同じ地震波を起こす。すると、同じ激しい揺れなのだが、部屋の下の免震装置が揺れを受け止めて左右に大きく動き、部屋の中にはほとんど伝わらない。近藤さんは震度6強でも、背筋を正してごく普通に座っていられた。

「こんなに違うなんて、ビックリです。免震装置が動いていると、あ、揺れているなという感じがするだけ。免震マンションなら、大きな地震が来ても安心です」

 ナイスによれば、通りすがりの人が興味を持って免震装置を体験し、それがきっかけで購入に至ったケースもあるそうだ。